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| イラン入国(2) |
| |(1)|(2)| イランとアゼルバイジャンの国境はアスターラという町の中に国境がある。 ここアスターラの町はもともとアゼルバイジャン側も含めてイランの領土だったのだ。 ロシアとの戦争でイランは1813年のゴレスターン条約により町の真ん中を流れるアラズ川以北をロシアに割譲した。 その為、アスターラの町が南北に分断され帝政ロシア、ソ連邦、そして現在のに至るというわけ。 国境付近まで来ると食堂や商店など小さな店舗がいつくかあるけど、まだほとんど開いていない。 アゼルバイジャン側の出国手続きをするところへはコンクリートの塀でさえぎられており、狭い入り口だけがあって中は見えないようになっている。 塀の外には老若男女沢山の人が待っている。 そして皆なぜか30cmくらいの立方体でビニールで包まれた荷物を持っている。 なんだ?これは? なにやら靴のようなものが入ってる。 うーむ、なんだろうか・・・? と思ってたら 横からおっさんに声をかけられる。 「ビザ持ってるか?」 ん? もちろん持ってるさぁー。 「持ってるなら、ちょっと頼みがあるんだけど。」 「靴を運んでほしい」 というわけで靴のは運び屋をすることになった。 報酬は5ドル。 たいしたことないけど面白そうだからやることにした。 他の人もどうやら靴みたいだ。 アゼルバイジャンの靴、イランでよく売れるんかいな? 靴を運ぶのを承知するとそのおっさんは例の何十足あるかわからないけど靴の詰まった例のビニールで包まれた荷物と渡す先の名刺を持ってきた。 イラン側のイミグレを出たら人が待ってるのでその人に荷物を渡して、お金は先方からもらえばよいとのこと。 昔みた洋画を思い出した。 観光でタイに来たアメリカ人の若い女性がタイを出国するとき同じように荷物を運ぶように頼まれて、実は中身はヘロインで出国検査で警察に見つかってタイの刑務所にぶち込まれてしまう話。 まさか、そんなんじゃないよね。 みんな持ってるし大丈夫だろ。 すこしドキドキしながら国境が開くのを待つ。 やがて国境が開いたらしく並んでいた人たちが順番に中に入っていく。 僕の順番が回ってきてやっと塀中に入らせてもらう。 塀を抜けると細い道が1本あって右側に小さな小屋がある。 小屋の手前で待って一人ずつ順番に小屋の中に入り出国手続きをしているようだった。 そこでも結構待つ。 やっと僕の番が回ってきて小屋の中に入る。 小屋の中には椅子に座った検査官が二人いた。 僕のパスポートを調べる。 ここでもアルメニアに行ったことを聞かれるが特に問題なし。 やっと手続きが終わって出ようとすると例の包みを指して、1マナトよこせという。 税金? 賄賂? こんなとこでトラブルのもいやだから素直に1マナト払いました。 アゼルバイジャン側の出国検査も終わってイラン側へ。 国境を流れるアラズ川にかかる橋を渡ればもうそこはイラン領だ。 橋のたもとにある監視所にはイラン兵がAK47を担いでこちらを見ている。 あっち行けばいいの? 僕はイラン兵にゼシュチャーで聞いてみると、イラン兵はあっちだあっちだという感じで先にある建物を指差した。 その先には2階建てだったかな?くらいの大きな建物があった。 そこで入国審査するらしい。 中に入ると大勢の人が審査を待っていた。 僕もその中に入りパスポートを係官に提出して順番を待つ。 順番が来れば名前を呼ばれて、審査するゲートまで行き入国スタンプを押してもらい中へ入るようだ。 それまでは椅子に座って待っている。 なかなか呼ばれない。 日本人の名前をイラン人が発音して呼んでも聞き取れないかも? そう思い、聞き逃さないようにゲートの近くまで行ってじっと耳を澄まし、名前を呼ばれるのを聞き逃さないように審査官がいる箱にかぶりつくようにして待つ。 やがて自分の名前らしきものを発音しているのが聞こえる。 かなり言いずらそうだ。 僕は急いでそれが自分であることを告げるが、なにか問題があるのかそこでしばらく待たされる。 うーん、やっぱ日本人はあまり通らないからまた例のごとくいろいろ問い合わせているみたいだ。 しばらくするとなんかパリッとした警察の制服を着た男がやってきた。 背が高く濃い顔、うーんイラン人だ。 とりあえずパスポートには入国スタンプを押されゲートの中に入ったがその制服の男に連れられなんだかよくわからない事務所の一室に連れていかれる。 部屋は普通の役所の事務室っぽくて部屋の長らしき人の机がありそこには部屋の長らしき人が机を前にして座っている。 長いすのソファーとテーブルがあり、僕はそこに座らされた。 先客が一人いて彼はアゼルバイジャン人かイラン人か分からないけどなにか許可を待っている様子。 どうやら僕もなにかの許可が必要らしくてそれでここに連れてこられたようだ。 先客の彼が話しかけてくる。 「どこからきたのかどこを行ったのか」 「日本からトルコを通ってグルジアとアルメニアとアゼルバイジャン」 そういうとアルメニアに彼は反応して「何しに行ってきたんだ?」 と聞く。 当然僕は観光だというと彼は納得いかなそうに首をかしげる。 やっぱアルメニアの話はこの辺りではやばいのかなぁ。。。 それ以上つっこまずにそのままスルー。 とにかくパスポートを渡してしばらくそこで待つ。 待っている間、ジュースとバナナ、お菓子なんかが出てきた。 ウーム。。。 イランは外国人に対してホスピタリティが高いと聞いたけど役所もそうなのかぁ。 普通民間ではいいけど役所ではぞんざいに扱われるケースが多いのだけど。 結構な時間がかかってやっと許可がとれたらしく事務室を出る。 また制服の男に連れられ最終的な荷物検査の場所に行く。 そこでは形式的に検査するだけで問題なし。 例の包みはカッターで少し切れ目を入れられただけ。 やっと建物の外に出る。 もちろん制服の男も一緒だ。 外に出ると鉄格子のゲートがあるが閉まっているみたいだ。 ゲートの外には沢山の人がいる。 制服の男は車を持ってこさせてその車に乗るように言うが僕が例の包みを持ってることに気が付くと彼は僕をゲートのところまで連れて行き鉄格子から手を出している人に渡すように言う。 えー、、、大丈夫かなぁ。 と思ったけど面倒なのでとりあえず渡す。 その後車に乗せられゲートを出るが外からおっさんが車のドアをたたく。 そのおっさんと制服の男が何かしゃべっている。 制服の男が僕に向かって金はまだ貰ってないのかと聞く。 貰ってないので僕は例の荷物と一緒に渡された名刺を渡すと。 彼は外のおっさんにその名刺を渡して、おっさんからは5ドル相当のイランリアルを受け取り僕に渡す。 よかった、よかった。 たった5ドルとはいえこれでもらえなかったらイラン人に対して不信感を持つところだった。 車はゲートを出てすぐ左に曲がりなにかの役所っぽいところまで行く。 そこでおろされて建物の中に連れていかれる。 そこで暗い一室に連れていかれ別の男が待っていた。 制服の男は部屋の外で待っているようだった。 まさか拷問? なわけないか。。。 手に真っ黒いインクを塗られ両手の指紋を取られました。 どうやらイランは外国人が入国の際、指紋を取る国の人間に限定して指紋を取るようにしているようだ。 日本に来る外国人に対して日本が指紋を採取しているかららしい。 一種の報復措置? 指紋をとられた後は無事開放。 制服の男はやれやれやっと終わった早く行け!という感じで見送ってくれた。 そして晴れてイラン入国となったのだ。 ご苦労様。 >>>屋根の上を歩く イラン入国|(1)|(2)| |
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